WL No.436 駆逐艦 樅 ハセガワ

1995年発売 ハセガワ製 二等駆逐艦 樅。樅型駆逐艦は大正期に建造された峯風型駆逐艦を元に小型化、生産性の向上を図った小型艦です。

キットには本体とセットで第一号型哨戒特務艇が付属しています。

90年代の小型艦キットですので、箱はキャラメル箱タイプ。

樅型駆逐艦の頃には、艦橋の屋根はまだキャンバス地の幌を被せる格好でした。小型の船体に必要な機能を凝縮しているため、模型になると高い密度感を感じます。

兵装は2連装魚雷発射管2基4門、三年式12cm単装が前部・中央・後部合わせて3門です。比較的古い設計の艦艇ですが、元になった峯風型が高速艦だったこともあり、樅型も速力36ノットで太平洋戦争期の主力艦艇と遜色ない速力を持っていたそうです。

甲型駆逐艦(陽炎型)、丁型駆逐艦(松型)とサイズ比較。水線長約85mの樅は一等駆逐艦と比べてかなり小型です。陽炎型は約116mですのでおよそ7割程度の大きさ。艤装とカッターを4隻積むとギッシリしています。

セットの第一号型哨戒特務艇。艦橋の窓枠やデッキのモールドなど、なかなかしっかりしています。第一号型哨戒特務艇は木造船体を活かして機雷除去の掃海作業に活躍したそうです。

樅と哨戒特務艇。こういった表舞台にはなかなか登場しない、縁の下の力持ちがラインナップされるのもウォーターラインシリーズの嬉しいところですね。